令和5年5月29日 男女が一緒に 日本の自慢 |
今、LGBTの論議が盛んだけれど、その話の中に、 日本は昔から欧米の様な差別は無かった、という話が良く出ます。 これは確かにそうだと思います。 というのはキリスト教やイスラム教の国の様な強い差別は実際に無かったと思うからです。 同性愛が死刑になる国も普通に有った事を考えれば日本は全然差別なんて無かった、 と言えるのではないかと思います。 ちょっと話はそれますが、こういう問題を考える時の小さな話を書きます。 日本には男子新体操というスポーツが有ります。 新体操というと、世界では女子のスポーツという事になっています。 けれど日本では70年以上前から男子の新体操が有ります。 ただし、女子の物とは内容もルールも違います。 試合会場に行くと、女子用のマットと、男子用の床が並んでいます。 女子と男子が交互に演技をします。 この光景を見ると、とても誇らしい気持ちになります。 外国の人に、日本では男子も新体操をする、と言うと、 ぎょっとされてしまいます。 男子がレオタードを着てリボンをくるくるするのか?と。 そうではなくて、男性用の内容とルールで行われるのです。 けれど、試合会場では男女一緒に試合が行われます。 これは世界でもほぼ日本だけで行われている事です。 スペインでも男子が新体操をやっているのですが、スペインの場合は 男子も女子と同じ内容、同じルールで行われています。 俗な言い方をするとちょっと「オカマっぽい」というやつです。 男性が髪にリボンをつけて踊って居たりします。 日本の男子新体操はそうではなく、男性らしい内容になっています。 外国人とLGBTの話をする時、日本はキリスト教国でもイスラム教国でもないので、 日本では昔から欧米の様な差別は無かった、 という話をする時、ついでに男子新体操の話もしてあげてください。 そして、女装したゲイの人がテレビのゴールデンタイムに出ていて人気者になっている、 という話もしてあげてください。 LGBT問題などの本筋とは少しズレる小さな話題かもしれませんが、 少し理解を得る力になるのではないでしょうか。 そして、Youtubeに男子新体操の動画もたくさん有りますので、 一緒に観てみてください。 外国の人が日本の男子新体操を見た時の反応は3つくらいに分かれます。 1つ目は新体操をやっていた人などの反応、「これは新体操ではない」というもの。 そりゃあそうでしょう、女子のものとは全然違いますので。 2つ目の反応はあまり良く解らない人、「男性が女性の様な事をするのは良くない」というもの。 これは強い先入観が有って、実際に見てもこれはきっと 「オカマっぽいものに違いない」と思ってしまう人です。 よーく見てもらえれば女性っぽくはないのです。 3つ目の反応は「素晴らしい!」という反応です。 外国でも日本式の男子新体操を取り入れる動きが少しは出ています。 ロシアの体操協会では日本式の男子新体操をやり始めていたり、 アメリカやカナダでも一部取り入れられています。 日本について外国人に自慢する話の一つだと思いますので、 ぜひぜひ男子新体操を実際に会場に行ったり、Youtubeなどで動画を見たりしてみてください。
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