この年齢になって（どの年齢だか）、とてもつつましい生活をしている。
仕事を引退する前までは、なんだか結構贅沢な暮らしをしていた。
あまりお金のことを気にしないで生きていたのだなあと思う。
歌舞伎座に毎月2回か3回行っていたけれど、
友達の分も奢ってあげたり（2人で5万円くらいかかる）、
うなぎ食おうか、なんて気軽に店に入って二人分支払ったりしていたなあ。
スーパーに買い物に行った時も、値段を見た事が無かった。
どっちみちスーパーの食料品売り場で売っているものだから、何万円もするものなど無く、
何百円かの品物なので、気軽にホイホイカゴに入れて買い物をしていた、、、。
ただ、仕事はずっとしていた。1日12時間仕事をして、休日は年に2日だけだった。
それでも隙間の時間をぬって歌舞伎に行ったり、変な所に行ったりして遊んでいた。
今はどうかというと、年金を貰って、アルバイトをして生活している。
色々と気苦労が無く、穏やかな生活だけれど、お金を節約していないといけない。
スーパーで買い物をする時も、値段を見て、高いなあ、やめとこう、なんて思ったりしている。
ちまちました事が好きではなかったので、ポイントなど溜めた事は無かったのに、
今では一生懸命ポイントを貯めている。
レシートをスマホで撮影すると、一枚一円で買い取ってくれるアプリなんかも使っている。
買い物はほとんどがスーパーで食料品。
食品以外のものはあまり買わない。
1年間で貯めたポイントは年末におせち料理を買う時に使う。
正月になると、なんだかわからんが、おせちを食いたくなるのだなあ。
おせちと言っても、かまぼこ、伊達巻、黒豆、田づくり、の4種類だけにしている。
人間というのは、慣れる動物なのだなあと思う。
なんだか贅沢に暮らしていたのに、貧乏暮らしになったらなったで、
特に苦にならずに適応して生きている。
そんなつつましい生活をしているのだけれど、運動についてだけはなんだか金がかかっている。
スポーツクラブの平日昼間限定会員の会費が毎月1万円、
エアロビクスのレンタルスタジオ代が毎月3万円、
プロテインだのサプリだので毎月1万円、
スポーツ関連だけで毎月5万円くらい使っている。
それに対して食費は月に2万円も有れば足りる。全て自炊をしているのだ。
冷凍庫の中は、ハナマサで買った肉がぎっしり入っている。
ハナマサは肉が安くて助かる。
貧乏だけれど、穏やかで楽しい生活だ。
たまに贅沢をしたくなるかというと、そうでもない。
昔から高級な物には興味が無く、高いものを買いたいという事も無い。
旅行する趣味も無いので、それも助かる。
着るモノは、作業着屋さんで買う事が多い。
なんだか男っぽくてかっこいいぜ、という服を安く売っている。
仕事の後などのちょっとした時間に誰かと食事して話をしたり、
そんな些細な事で満足できるので小遣いもあまりかからない。
朝早く起きて（歳食ってくると苦にならない）仕事に行って、
そのあとジムで筋トレをして、スタジオに行ってエアロビクスをやる。
それだけで結構あっぷあっぷで、体力の限界近い。
なので、夜はぐっすり眠れる。
休みの日などは中学生の様に12時間くらい寝てしまったりする。
あと、している事と言うと、週に一回テレビを見る（大河ドラマ）
週に1回くらいカラオケ（60歳以上は午前中90分で360円）で熱唱する、
歴史小説を読む、Youtubeで動物か政治系の番組を見る、
ピアノの練習をぼちぼちやる、英会話の勉強をぼちぼちやる、
フィットネスの基礎理論の復習をぼちぼちやる、
こうやってパソコンでホームページを作る、
エアロビクス用のリミックスをパソコンで作る、
動画をパソコンで編集する、
そして毎日の主夫の仕事。
今は年末のエアロビクスの大会の練習に熱中している。
もうこれで目一杯。
貧乏でも穏やかで楽しく、充実して暮らせている。
裕福でも貧乏でも、一日中、そして一年中ずっとやる事がいっぱい有って、
隙間をぬって遊ぶ、そんな生活が一番楽しいのではないだろうか。
休みがいっぱい有る楽な仕事とかしているよりもずっと良いのではないだろうか。
忙しく暮らしているほうが、かえって遊ぶ時間も作れるのではないだろうか。
そして、お金が有っても無くても、楽しく暮らせるのではないだろうか。
みなさん、お金を稼ぐのに必死になりすぎて穏やかさを失わない様に、
なおかつ夜はぐっすり寝られる様にたくさん活動して生きて行きましょう。
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