かわいひでとし日記
令和3年6月6日      エアロビクス関係者に伝えたいこと     
              インストラクターとクラブ側の問題点
 

自分は30年くらい前から20年くらい前まで、ずっとTIPNESSの会員でエアロビクスをしていました。

週に7日TIPNESSに行って、週に10本くらいのエアロをしていました。

インストラクターになってからも毎週13本を受け持っていました。

あの頃のエアロビクスは、今とは比べ物にならないくらいキツいスポーツでした。

「あのイントラ、どう?」

「すんげーキツいよ」

「ほんと? じゃあ出よう」

って感じで、キツいほどありがたがられていたものでした。

なので、スタジオの中はいつも、男女半々で、ぎっしり満員でした。

そして、レッスンの内容も、しっかり筋肉を使う、低重心な動きがとても多かったのです。

エアロをした後は、フロアエクササイズでプッシュアップなどの筋トレをして、

その後はしっかりストレッチをしてリラクゼーションをしていました。


それが今ではどうでしょうか。

時間は短く、フロアエクササイズもクールダウンも無く、

さらに、エアロビクスは重心の高いダンスごっこの様になってしまっています。

さらに、クラス分けにも問題が有ります。

初心者向けクラスと上級者向けクラスしか有りません。

それでは中級者の行く場所が有りません。

さらに初心者向けクラスで、ややこしいコリオをしてしまうインストラクターが多く、

それをクラブがきちんと管理出来ていない、という大きな問題が有ります。


この状態では、運動の為にエアロビクスを始めようと思った人は、

初心者クラスに出て難しすぎて諦めてしまいます。

また、中級者は上級者クラスに出てみると、やはり難しすぎて諦めてしまいます。

中級者は、初心者クラスよりも運動強度が高く、

なおかつ、難度があまり高くないものを求めているのではないでしょうか。

それが無いことで、エアロビクスは一部マニアの為だけのものになってしまっています。

スタジオには鍛えたい男性の姿が殆ど居なくなってしまいました。

そもそも、健康の為、体力をつけたいために行くスポーツクラブで、

筋トレしかしない人と、ダンスごっこしかしない人ばかりになってしまいました。

体力をつけて丈夫な体にするには、筋トレもエアロもストレッチもする必要が有ります。

どれか一つだけしかしないのでは、スポーツクラブに行く意味が半減してしまいます。


どうしてこういう事になってしまったのか。

それはスポーツクラブ側の管理の問題と、エアロビクスインストラクター自身の問題です。

昔のTIPNESSにはチーフインストラクターが居ました。

その人が各レッスンをチェックして、例えばビギナークラスで難しい事をしていないか、

強度や難度をチェックしていました。

今はそれが全く有りません。

次にインストラクター自身の問題として、コリオに走ってしまった結果が今の現状です。

振り付けが面白くないと飽きられてしまうのではないか、

集客が減ってしまうのではないか、という強迫観念に負けた結果です。

では昔のインストラクターはどうだったかと言うと、

とてもシンプルな振り付けなのに、ものすごく楽しいレッスンが出来ていたのです。

それは、テンションの高さでした。

いつもいつも、すごくシンプルな内容なのに、

テンションが高くて楽しく鍛えられたのです。

このインストラクターの力量の差ではないでしょうか。

今のインストラクターは、コリオを組み立てるのに精いっぱいで、

説明口調のテンションの低いレッスンをしてしまっています。

最初から目指す方向性が間違っているのです。

難しいステップが出来るのが上級者なのではありません。

しっかりエクササイズできる人が本当の上級者です。

しっかり筋肉を使って動きましょう、という方向性でビギナークラスを行い、

(もちろん、ビギナーでは低強度ですが)

中級者クラスでは基本動作を中心に強度を上げ、

上級者クラスでは、しっかりエクササイズをする事を守りながら、

強度も難度も上げたクラスを行うべきなのです。

今のスポーツクラブでやっている上級者クラスは、

難度だけが高い、一部マニアの為だけのクラスになってしまっています。

中高年のマニアなおばさま達にはそれでも良いでしょう。

しかしそれは、「ダンス」の様なクラス名で別個に行う事です。

今のインストラクターにも言い分が有るでしょう。

ビギナークラスで難しい事をやってしまっているのは、

その時間帯はいつも常連の人しか居ないから、というのであれば、

クラブ側に言って、クラス名を変更してもらうべきです。

新しく入会して来た人が知らずに、ビギナークラスだと思って出たら、

難しくてできず、諦めてしまう、ということを考えるべきです。

そしてクラブ側は、低難度、高強度の中級者クラスを作るべきです。

スポーツクラブはターゲットを中高年にしている様ですが、

さらに広げるには、鍛えたい若い人も迎え入れる必要が有るのではないでしょうか。

そのためにも、クラスの構成と管理を考え直すべきです。

本来どんなスタジオプログラムよりも最強なスポーツがエアロビクスです。

それは、インストラクターが参加者に応じて適宜加減して行える上に、

全身をまんべんなく鍛えられる最強のスポーツだからです。

決められた動きしかしない、マニュアル化されたクラスよりもはるかに高い効果が有ります。

エアロビクスの現状は、自分で自分の首を絞めている状態ではないでしょうか。

現在やっているエアロビクスは、中高年の軽い運動として残しても良いのですが、

鍛えたい本当の意味での上級者や、

初心者クラスを卒業してもう少し強度の高い運動をしたい中級者向けのクラスを作るべきです。

是非、関係者の再考を求めたいと思います。


そういう訳で、自分はスポーツクラブのエアロビクスに失望し、

現在はサークルで昔ながらのハイインパクトエアロビクスをしています。

中級者向けでありながら、高強度で、低難度、しっかりフロアエクササイズをし、

ストレッチとリラクゼーションまで行う100分のクラスをやっています。


鍛えたいメンズの為のエアロサークル
https://r4.quicca.com/~kawai/aero/aero000001.html
エアロビクス

 

ここに書いた、インストラクターとクラブ側の問題点については、

それに当てはまらない、きちんとやってくださっている人も居ると思います。

そういう人たちは、自信を持って、基本を大切に続けて頂きたいと思います。

インストラクターの皆さんは、シンプルなのに楽しいクラスを、

クラブ側は、若くて元気な人にもターゲットを広げて欲しいと思います。

最初のうちは集客が大変でしょうが、今のままではどんどん先細りになって行くばかりではないでしょうか。

 

エアロビクスインストラクターに読んでほしい「人気の質」について

 

 

自分もかなり体力が落ちてしまい、十分なスキルで出来てはいませんが、
ぜひ若いインストラクターにもやって欲しいシンプルで高強度なクラスです


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