映画
ハッピーフライト
(2008年 監督 矢口史靖) 出演 田辺誠一 綾瀬はるか
チャーミングな映画です。大好きです。
矢口監督も言ってましたが、ハリウッドの航空パニック映画が、あらぬ方向へ行ってしまったので、
もっと日常の「パニック」を、そうです、描いてくれました。
ほんとに楽しい映画です。映画はこうでなくちゃという映画です。
日本以外全部沈没
ん〜。、、、、、、、、、。
けど、しかしやね、「日本沈没」が有るからには、一応これ作っとかんといかんわな。
鉄人28号
(2005年 監督 富樫 森) 主演 池松壮亮
楽しい楽しい。
絵の楽しさに加えて柔らかさを醸し出す出演者達も楽しい。
ミサイルもレーザービームも装備していない、
ブリキ感覚の巨大ロボットが戦う方法は、、、、、殴り合い。
格闘シーンで癒されるという珍しい映画です。
丸く柔らかく優しいこの感覚、好きですね。
いつだったか、ハリウッド版ゴジラを観たアメリカ人が「あんなものはゴジラじゃない」って怒っているのをTVで観た事が有るけれど、ホントですね。
着ぐるみの怪獣の柔らかさ楽しさというものが解らんのか、と言いたいです。
変に超リアルな特撮モノには楽しさが無いんだ。
「まるで本物の様に見せる」事よりも、チャーミングさが大事だと、俺は思うなぁ。
FROG RIVER
(2002年 伊志嶺一監督) 主演 加瀬亮
加瀬亮とセックスしてるみたい。マリファナみたいな心地良さ。
加瀬亮好きなら酔います。
加瀬亮渾身の名台詞 「水野さんは?」が
、耳にこびりつきます。
因みに41回(て、何が?)
パッチギ
(2005年 監督:井筒和幸) 主演 塩谷瞬
昔の事を笑って話す。昔は俺たち、仲悪くて良く喧嘩したよな、と笑って話す。
そんな気持ちで見る事が出来た映画でした。実際に1960年代の京都を舞台にして、
昔はこうだったよな、と笑いながら見られるシーンも多く登場します。
日本人、在日に関わらず、「ツッパリ」してた奴らのリアルさは(実物を見た人間として)大ウケしてしまうのでした。アゴにマスクをひっかけた姉ちゃんとか、いた、ホントにいたんだ、ああいう姉ちゃん。ところで、なんでツッパリの姉ちゃんはマスクしてたんだろ、、、。
俺は「ツッパリ」ではなかったのだけれど、友達の「ツッパリ」から「チョンコー」と喧嘩した話なんかを良く聞いたものでした。映画の中では「チョーコー」と発音していたけれど、遠慮せずに「チョン」と発音しても良かったのではないかと思いました。だって、昔はそうだった、でも今は違うんだと笑って話せる話だとしたら、そういう悪口も言ったよな、と、そのまま言っても良いんじゃないかと思うからです。「チョッパリ」という単語も出て来たけれど、それも笑って話せる昔の話として、ほほえましく観ていました。
こういう事はみんな、出演者の熱演の爽やかさによるものだと思います。
感動する映画、演劇には皆、出演者の熱演というキーワードが有る様に思います。
ここ数年ハマった映画、TV、演劇を思い返してみると、全部出演者の熱演に心打たれている事に気が付きます。
大河ドラマ「新撰組!」 「タイガー&ドラゴン」 「誰も知らない」 「平成中村座ニューヨーク公演 夏祭浪花鑑」、「山口達也主演 坂本九物語」、、。
昔の事を笑って話すと言えば、オックス。オックスのコンサートでは、失神者続出で、歌ってる本人も失神するのが恒例になっていました。
そのオックスのコンサートシーンからこの映画は始まります。
のっけから大ウケしてしまって、昔の事を笑って話す気持ちになってしまうのです。
と、自分がそう思った事について、じゃあ実際に在日の人たちはどう感じて観たのだろうか、とも思うので、在日の人たちの感想を聞かせて欲しいとも思いました。
これが「政治」という単位になると、昔の事と笑っていてはちょっと違うという事になってしまうのだけれど、政治にはどうも期待できない気がしています。
人間一人ずつが笑って話せる気持ちになってしまわなければ、どうにもならないんじゃないかなぁと、思うのです。「靖国問題」を考えて夜も眠れず悩んでしまう事が多いのだけれど、こういう事は政治とか何とかじゃなくて、人間の気持ちが変わらないとどうにもならないんじゃないかなあと、思うのです。
笑いの大学
(2005年 監督 星 護)主演 役所広司 稲垣吾郎
ベタなのが好きですねん。ストーリーなんてどうだったいい、というのは歌舞伎に通じるものです。
この映画は、最初のほうで、既に結末が予想出来てしまいます。
それを、役者がどう演じていくか、そこに注目しながら観ていく訳です。
なるほど、役所広司さんにはちょっと感心してしまいました。吾郎くんも良い味出てます。
意外な結末、衝撃的な結末、というのが映画の売り文句になっていたりする今日この頃。
歌舞伎の様な味わい方をする映画が有っても良いんです。
誰も知らない
(2004年 監督:是枝 裕和) 主演 柳楽優弥
今さらながら、パソコンは便利なものだと思います。
あ、、、、あれ、買おうかな。
思ったらすぐ検索すると、すぐ申し込めて、2日後には家に届きます。
あ、そうだ、タテタカコのCDを買ってみよう。
そう思った翌々日、CDが届きました。
2004年の映画に、今頃になって大ハマリしてしまいました。
「誰も知らない」(是枝裕和監督)ああ、そんな映画が有ったな、CSでやるから録画予約しておこうか、と、これもパソコンで録画予約したのでした。
昼近く、朝寝坊しているとパソコンから音声が聞こえて目を覚ましました。
予約した「誰も知らない」が始まっていました。
監督のインタビューなどをやっているうちに起き出して、ぼーっとしながら観ていたら映画が始まり、始まったら夢中で見入っていました。
起承転結で言えば転にさしかかった頃、別系統で予約してあったサッカーの録画予約が始まって、明とユキがモノレールを見上げるシーンで「誰も知らない」が途切れてしまった、、、。
あちゃーダブルブッキングだったのね、、、。
途中までしか見られなかったけれど、途中まででも充分心に残って、頭の中が映画の事で一杯になってしまいました。
ふと、夜中に時間が有ると、途中まで録画した「誰も知らない」を観てしまいます。
5回は観たなぁ、、、なんでこんなにハマってしまったのか、、。
それはまあ、何と言っても柳楽優弥の目に悩殺されてしまったからなんだと思うけれど、それだけでも無いと思う。
(俺が書く場合、説明しとかなくちゃいかんのだと思うけれど、柳楽優弥の目に悩殺されたというのはセクシャルな意味はここでは含んでいません)
タテタカコのCDと一緒に届いたのは、「誰も知らない」、「誰も知らないができるまで」のDVD。
DVDが届くまでの間に、巣鴨で実際に起きた子供置き去り事件について、インターネットで読みました。
この映画では、最後はどうなるのだろう、福祉事務所の人が来るのだろうか、警官が来るのだろうか、、、、。
タテタカコは良い味出してるなあ、、。
そんな事を考えながら、途中からではなく、また最初から「誰も知らない」を最後まで観ました。
福祉事務所の人も警官も来る事は無く、子供達はいつもの様に水を汲みに行き、おにぎりを貰ってこの映画は終わります。
真夜中の空に問いかけてみても
ただ星が輝くだけ
氷のように枯れた瞳で
僕は大きくなってゆく(タテタカコ 宝石)
アカルイミライ
(2002年 監督 黒沢 清) 主演 オダギリジョー
「近頃の若いもんは、、、」と思うのは、実は太古から繰り返されて来た錯覚であって、
年をとると自動的に思う様になっとるのよ。
そうかなぁ、俺があの年代の時は、ここまでバカじゃなかったけどなぁ。
だってさ、俺が思春期の頃って、もっとマジメに人生生きてたと思うけどなぁ。
近頃の若いもんに、趣味とか、何が好きなの?って聞くと、
「服とか買い物とか、、、」って言うんだぜ?
は? 服とか買い物とか?
まじめに人生生きてねーよ。つうか、すぐ切れたりするし、、、。
ぜってー近頃の若いもんはおかしいって、、。
などと日々思う今日この頃。
そんなあなたに黒沢清監督が贈るこの映画。
近頃の若いもん問題を考えながらも、
オダギリジョー、藤竜也、浅野忠信、それに赤クラゲの雰囲気有る演技と、
美しい映像詩に心洗われるのでした。
のど自慢
(1998年 監督:井筒和幸) 主演 室井滋
たっのしいわぁ。こんなん好きやねん。
演技が下手でも何かが伝わってくればOKな自分としては、
大友康平も楽しくて良かったし、のど自慢の会場シーンは笑い死にしそうやった。
血と骨
(2004年 監督、崔洋一) 主演、ビートたけし
一体この映画を見るのは何の為なのか、、、。
この映画をみせて、どう思わせようとしているのか、、、。
嫌悪感に耐えながら観なければならない。
いつも楽しいのばっかり観てるんだ、ガマンして最後まで観ろ!
と、自分で自分に言い聞かせ、最後まで観たのでした。
ビートたけしの、冷酷さ強欲さ不潔感溢れる怪演が凄い。
ガマンして最後まで観てしまったのは、きっとこの映画が凄いからなんだろう。
ホテル・ハイビスカス
(2002年 監督、中江裕司) 主演 蔵下穂波
蔵下穂波ちゃんに元気を貰おう!
元気出まっせ。
PLATOON
(1986 米) 監督 オリバー・ストーン 主演 チャーリー・シーン
俺は戦争ものの本を良く読む人なので、俺の中にはたくさんの疑似戦争体験が有るのだけれど、その中でもこの映画が一番恐くて緊張して、身体が熱くなった体験だった。
喜劇 駅前シリーズ
(1960年代 東宝) 出演 森繁久弥 伴淳三郎 フランキー堺 ほか
昔、たまに夜中にTVで放送していた事が有ったけれど、最近はちっとも見かけなくなりました。 日本映画の評価って、黒沢監督や小津監督なんかが中心になっているけれど、この頃の日本の喜劇映画は、パワーが有って大好きです。
低予算、短期撮影で次から次に作られたこの映画たちのパワー、おもしろさは、徹夜で麻雀して、夜明け近くなって来ると疲れてきて、意味不明のギャグを言ってケラケラ笑ってしまう、あの時の精神状態にすごく似ている。
このほかに、社長シリーズというのも有りました。
http://www.asahi-net.or.jp/~sv9a-stk/
喜劇 急行列車シリーズ
(1960年代 松竹) 出演 フランキー堺 森田健作 伴淳三郎ほか
寅さんシリーズが出る前の喜劇シリーズで、フランキー堺が主演。
これは上記、東宝の駅前、社長シリーズなどと並んで大好きな喜劇映画。
いつ見ても、どれを見ても、だいたい同じ、という、なんというか、パワーで押し通す様なところがすごく好きです。
つまらないギャグでもパワーで押し通すと、とてもおかしく笑えてしまう様な、そんな泥臭いまでのマンネリギャグのオンパレード。好きです。
大誘拐
(1991年 東宝) 監督・脚本:
岡本喜八 出演 北林谷栄 風間トオル 緒方拳
この題材は面白いなぁ、もっと上手に作ったらすごく良くなるだろうなぁ、、、。
何かの作品を見て、そんな風に思った事って有りますよね。
この映画は同名の映画のリメイクです。
オリジナルの「大誘拐」はミヤコ蝶々、森田健作の出演で作られたものです。
岡本喜八のものを見た後にオリジナルを見たんですが、つまんなかった(^^;
北林谷栄さんがすごく良かった!
小津安二郎
小津作品についての解説はたくさん有るので、俺が好きなところをひとつだけ。
映画の登場人物が歌を歌う、ワンコーラス歌ったところで音声がフェイドアウトして、インストゥルメンタルの同じ曲がかぶさるようにフェイドインしてくる演出がすごく好きです。
バーのママ役の岸田今日子が、軍艦マーチを歌った場面が有りましたね。
それから東京物語のラストシーンは印象的でした。
学校の先生をしている娘が、教室の窓から東京へ帰る父の乗った汽車が通るのを見るんですが、隣りの教室から生徒の合唱の歌声が聞こえていて、それにかぶさるように曲が入って来るんです。
渚のシンドバッド
1995年
監督脚本 橋口亮輔
浜崎あゆみ 岡田義徳 草野康太
あぁ〜、いいっすよ、この映画、、、
あんまり説明したくない。とにかく「いい」とだけ言いたい感じ。
この映画のクライマックスで、
「お前のことを好きだ」という男の子に対して、女の子が言います。
「ワタシの事を好きなんじゃないよ、ワタシが女だから好きなだけだよ」
「ワタシが男でも好きになった?」
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