令和4年12月18日 専守防衛という幻想 安倍さんの残したもの |
「専守防衛」と言うが、一体どういう意味だろう。 他国から攻撃を受けた時のみ反撃を行う、という意味で良いのだろうか。 まず最初に日本人が10万人だか1000人だか、1人だかわからないが、 死ななければ武力行使できない、という事なのだろうか。 日本人が死ぬまでは何もしてはいけない、という意味なのだろうか。 昔の戦争は戦車が国境線を超えて攻めてくる、だの、 爆撃機が飛来する、だの、 軍艦が来て艦砲射撃を行ってから上陸部隊がやってくる、だの、 そんな感じだったから安易に「専守防衛」と言えたと思う。 国境線を超えて来たものに対して反撃するのだから。 が、しかし、今はそうではない。 ミサイルが飛んで来る。 そしてそのミサイルは撃墜出来ない極超音速で飛んで来る。 或いは、サイバー攻撃を受けて電力が停止し、全てが無力化されてしまい、 敵国が悠々とやって来て占領する。 或いは情報が全て改変され、国民が知らないうちに日本が敵国領土になって管理下に置かれてしまう。 撃墜出来ないミサイルが飛んで来たら、弾頭が核なら100万人くらい一瞬で死ぬ。 通常弾頭でも一発につき数十人から数百人死ぬ。 そうなってからはじめて反撃が出来る、というのは一体何の意味が有るのだろうか。 ミサイルを発射される前に、敵の発射基地を破壊しなくてはどうにもならないのではないか。 では、ミサイルが発射される前に破壊する、というのはどういうことか。 偵察衛星その他の情報で、ミサイルに液体燃料が注入され始めた、 などの情報を得て判断する、という様な事だ。 ただ、最近、北朝鮮が固形燃料のエンジンの実験に成功したそうだ。 これはかなり専門的で難しい事だが、高度な情報網で察知する、という事になる。 次に、ミサイルが発射されるのは判ったが、それが何処へ向けられているのかを、 どうやって判断するのだろうか。 この辺になると、国際政治のカラクリに依存しなければならないかもしれない。 中国がミサイル発射準備しているとして、ではそれを何処へ向けて撃つのか。 台湾か日本か、フィリピンかベトナムか、、、、、? これもまた一つ、技術的な問題点だ。 けれど、要するに、それらの国とNATOの様な同盟を組んでいれば良い。 加盟国1か国への攻撃は全加盟国への攻撃とみなして反撃する、 という事になっていれば良い。 そうなったらもう、相手もミサイルを発射する事のハードルが恐ろしく高くなる。 敵ミサイル基地を攻撃して、相手国から 「先制攻撃されたから自衛の為に反撃する」などと言われても、 これは国際政治のカラクリで乗り切るのだろう。 要するに勝てば官軍なのだ。 勝ってしまえば何とでも言えてしまう。 あのミサイルは日本に向けられていたという証拠が有ったとかなんとか。 このことは先の大戦で日本がされた事だ。 負けると全て日本が悪かった事にされて、反論も出来ない。 全部日本が悪かったのだから、攻撃され、占領されても仕方が無い、とされる。 これは凄く恐ろしい事だ。 「東京裁判」というインチキなもので100%日本が悪かった事にされ、 それを世界中に広められ、日本人ですらそれを信じてしまっている。 それが世界というものなのだろう。 と、つらつらと考えて見たが、やっぱり結論は変わらない。 日本人が死ぬまで待ってから反撃する、など、とんでもない事だ。 先に敵基地を攻撃するべきだ。 防衛力を強化して集団的自衛権を確立することが必要な事だ。 これは実際に軍事攻撃が行われたらそれを防ぐ為でもあり、 また、相手に攻撃を思いとどまらせる為でもある。 そして、絶対に負けてはならない。 勝ちさえすれば何とでも言える。 やはりこれに尽きる。 防衛力を増強して、集団的自衛権を確立すること。 スパイ防止法などを整備して、 重要な軍事情報(ミサイルが発射される兆候を察知するなど)を アメリカなど同盟国と共有できる様にすること。 これが出来なければどうにもならない。 自国の防衛力を高める、集団的自衛権を確立する、スパイ防止法などを作る、 安倍さんがやってくれたこと、やろうとしていた事、これを引き継ぐべき。 「話し合いで解決」とか「専守防衛に徹するべき」とか「軍拡は相手国を刺激する」とか、 机上の空論を言うのがどれほど非現実的か、目を覚ましましょう。 「専守防衛」というのは日本が実際に攻撃されるまで何もしないという意味ではなく、 自ら領土的野心を持って他国を侵略する戦争はしないが、 攻められる兆候が認められたら攻撃する、という意味と認識したい。 これが戦争を防ぐ抑止力にもなる。 日本も巡航ミサイルを持つ 唯一の被爆国 戦争を現実的に考える |
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