令和2年8月30日. 江戸時代のエンタメ業界が天才な件
櫓のお七
江戸の町は夜10時になると、防犯の為、町々に有る木戸を閉めて行き来ができなくなります。
ただし、急なお産や、火事などの場合は、門番に告げるか、
櫓の上の太鼓を叩いて緊急事態で有ることを知らせると木戸を開けてもらえます。
ただし、緊急事態ではないのに、みだりに太鼓を叩くと厳しく罰せられます。
物語では、追っ手に追われる仲間を救う為に、お七が櫓に登って太鼓を叩きます。
雪で真っ白になった江戸の町、赤い着物を着たお七が決死の覚悟で櫓に登ります。
なんという美しい光景でしょうか。
江戸時代の人たちは、本当に天才だと思います。
https://www.youtube.com/embed/SprDa3ZFk5w?start=9236
この物語は、実際に江戸で起きた事件を元にしています。
八百屋のお七という少女が、火災で非難した先のお寺で、イケメンのお坊さんに恋をしてしまいます。
非難がとけて、家へ帰ったお七は、もう一度あのお坊さんに会いたい、と思いつめ、
また火事が起これば会える、と、放火をしてしまう、という事件です。
その事件を元に物語が書かれ、それがまた脚色に脚色を重ね、色々なバージョンで芝居として演じられました。
回り舞台に両花道、なんという美しさでしょうか。
まったくもって、深い教養を元にした素晴らしい舞台芸術を作る江戸の芝居関係者、作家たちは、まさに天才です。
江戸時代の人のセンスが良すぎる件
仏壇の小引き出しの中に
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