2015.11.09 テクニックとスキル
知識と経験
エディー・ジョーンズ
http://www.nikkansports.com/sports/news/1561187.html
あの時、私は選手に向かって怒鳴り散らしていました。
(PGを選択して32-32の)ドローを取るんだ、
半分(引き分けの意)でいい、と。
それでもリーチは言うことを聞かなかった。
それなら、どうなるか見てやろうと思った。
そしたら本当に逆転した。
トライを奪った、素晴らしかった。
結果として逆転勝利だったけれど、、、、。
実際に自分が指揮官だったら、どんな判断をするのだろうか。
歴史とかを読んだりする時にも、そんな事を思う。
もう結果が分かっている上で読んでみると、
なんでこんな事しちゃったんだ、と思うのだけれど、
まだ結果が分かっていないその時、自分だったら、と考えると、、、、。
学校で習ったセオリー通りにやれば成功するのだろうか、
そんな簡単な事では無いと思う。
偉人伝とかを読んでもそう思う。
あいつはバカだと言われても、信念を曲げずに頑張って成功させた、という。
たまたま(?)結果が出たから偉人だけれど、
そういう人の殆どは結果が出ないのではないのか。
結果が出ずに、単なる変人で終わる人がどれほど多く居るのだろう。
その時、自分が判断するよりどころは「知識」などではなく、
「経験」なのではないだろうか。
エディー・ジョーンズさん、ワールドカップの前に、
サッカー番組にゲスト出演していました。
その時、こんな事を言っていた。
日本ではテクニックが重視されるけれど、
テクニックではなく、スキルを身につけるべき、と。
テクニックとスキル、どう違うんですか?との質問に、
脚の重心をこう置いて、足首をこう曲げて、ボールのここを蹴って、
というのがテクニック。
試合の状況を判断する事を含めたものがスキルだ、と。
そうだすなあ。
資格を取ればすぐその仕事が出来る訳じゃないんだと思う。
どっかの堀江とか言うやつが、
寿司屋で何年も修行するのはバカだと言っていたけれど、
そうじゃない部分って有ると思う。
ずっと皿洗いさせられていて、
じっと店の中の事を見て過ごす時間の持つ意味というのは、
理屈じゃなく、大事なことだと思う。
自分も昔、中小企業の若いもんとして働きながら、
そこで起こる事、社長がやった事、言った事、
トラブった時の事、ふと社長が言った一言、、、、。
そう言う色々な事をじっと見て過ごす何年間という時間、
これは本を読んで覚えたり、「要するに、要点だけ」を習得するのとは、
かなり質の違うものだと思う。それを修行と言うんだろうか、、、。
それが全てとは言わないけれど、
テクニックだけ覚えればいい事だって有るかもしれないけれど、
それだけじゃあない、という事は覚えておくべきだと思うのです。
時間を使わずに覚えるというのは「知識」だけなんだと思う。
知識を得れば仕事が出来るわけじゃない、、、、。
「経験」は時間を必要とする。
この、目には見えない何かを得ることを言葉で説明しても、
若いもんには解らないから、頭ごなしにやらせてきたのではないのだろうか。
カラテキッドにペンキ塗りをさせた様に、、、。
「論理的」が正しいとは限らない。
「科学的」が正しいとは限らない。
無駄に見えるものでも実は必要な事が有る。
と、思うのです。
ハウツーものの本など読むヒマが有ったら、
仕事をしたり生活をしていたほうがいいよ。
ツイート |
@kawaihidetoshi をフォロー
フォローしてね、一緒に考えましょう