かわいひでとし日記
令和5年11月15日      ゴジラ マイナスワン を観てきた(ネタバレ有り)      日本の誇るべき文化
  
ゼロ戦 という戦闘機を知らない日本人は殆ど居ないだろうが、

少し詳しく知っている人も、それほど多くはないかと思う。

零式艦上戦闘機、略してゼロ戦。

このゼロというのは皇紀2600年に出来た戦闘機という意味だ。

この「皇紀」というものを知らない日本人も意外と多いのだけれど、

これは初代天皇から数えた日本の国の年齢を表す数え方だ。

今年は皇紀2683年という事になる。

ただしこれは神話も含めた日本の歴史を表すものであって、科学的には日本の年齢は、

「だいたい2000年くらいだろう」というのが多くの人の見方でもある。

こういうことを学校で教えないというのは一体どうした事だろうか、、、。


さて、ゼロ戦だけれど、極限まで機体を軽くして空戦性能を高めた戦闘機で、

その兵装は20ミリ機関砲2丁という重武装だ。

20ミリというのは当時の戦闘機にしてはかなり強力な機関砲なのだ。

空戦性能が飛びぬけて高く、当時のアメリカの戦闘機ではとても太刀打ちできるものではなかった。

なので、米軍ではゼロ戦を相手にする場合は単機での戦闘を禁止し、必ず2機で挑む様にというルールを作った。

実際にゼロ戦の空戦性能が良く、後ろを取られる事が殆ど無かったのだけれど、

機体を軽くする為に装甲を無くし、後ろから撃たれたら必ずパイロットが死ぬという飛行機でもあったのだった。

けれど、次第に熟練パイロットを消費してしまい、

そのゼロ戦を自爆攻撃に使う様になるほど追い詰められて敗戦をした日本。

「ゴジラ マイナスワン」は、戦争末期に、特攻隊のゼロ戦が虚偽の故障を理由に

指定された島に不時着するところから始まる。

この島の名前が「大戸島」で、これは1954年のゴジラ第1作に出て来る架空の島なのだ。



一刻も早く見たくてたまらない気持ちを押さえて、ようやく今日、

「ゴジラ マイナスワン」 を見てきたのだけれど、

見る前の関心としては、ゴジラの容姿、音楽、内容、などに関する、期待と不安だった。

ゴジラの容姿は自分としてはかなり強いこだわりが有って、

昔の着ぐるみの時の体型を継承して欲しいこと、そして、

ゴジラの目がどんな目をしているのか、に注目していた。

さらに、音楽だ。

はたして、ゴジラ70周年記念作品で、あの名曲が使われるのかどうか、

という事も気になっていた。

さらに、ゴジラのシーンと人間ドラマのバランスがどうなっているのか、

という点も気になっていた。

観る前から色々な人の評価を耳にしていたので、ある程度解ってはいたのだけれど、

改めて、伊福部昭さんのあの名曲の凄さを感じたのだった。

ゴジラが登場するシーンでは、あの曲以外無いっしょ、という事なのだ。

あの曲を超えるものはもう作れないのではないか、という事なのだ。

そしてゴジラの体型やアクションは見事に着ぐるみ時代を踏襲してくれていた。

さらに、ゴジラの目、これはとてもとても印象深い目をしていたのだった。

されに、ゴジラの咆哮音。これも第1作で作られた伝統的な咆哮音を使っていた。

実はこの音、第1作当時、スタッフが色々工夫して、コントラバスの弦を擦った音を録音して

逆再生するなどして作られた音だという事だ。

音楽も、ゴジラの鳴き声も、なんと第1作のものを踏襲しているというのは

ゴジラ70周年、第30作という歴史から考えて大きな驚きだ。

本当に凄い事だ。

そして、人間ドラマとのバランスだけれど、これもまた、

ストーリーと密接な繋がりが有って、

いかにしてゴジラを退治するのか、という重要な点と連動しているのだった。

まったくもって、見事なゴジラだと思う。

そして見る前の関心事でもうひとつ気になっていたのは、

アメリカで公開されてどう評価されるか、だった。

これはちょっと、アメリカ人には難しいのではないか、という気持ちにはなった。

けれど、いかにゴジラを退治するのか、というストーリーとしてはとても面白く、

アメリカでもそれほど低い評価は受けないのではないかと思ったのだった。

それにしても本当に伊福部昭さんの曲は凄いと思う。

第1作から70年経っているというのに、まだ堂々とメインであの曲が使われているのだ。

今後、これを超える曲が出来るのだろうか、、、。


今作を見て、印象深かったのは、ゴジラの距離の近さだった。

とにかくゴジラが近いのだ。

この迫力の有るゴジラの映像をもっともっと見たかったが、そ

れでもかなり満足できる仕上がりになっていたと思う。


この映画の人間ドラマ部分のテーマは生と死。

誰の為に死ぬのか、誰の為に生きるのか、という事を考える上で避けて通れない、

「特攻」という事までして戦ったあの戦争に対する色々な思いが迫って来る。

そしてその思いは密接にゴジラ退治の方法にもからんで来るのだ。


さて、

帝国海軍マニア と呼べるような人が一定数居る。

それも、そのほとんどが戦後生まれの人達で、自分もその末席を汚している。

帝国海軍の軍艦のかっこよさ、戦闘機のかっこよさから始まって、

軍艦の武装や武勲について詳しい人達の妄想というものが有る。

もしあの時、こうだったら、あの戦いには勝っていたのではないか、と言う様な、

そんな妄想を支える帝国海軍の兵器に対する知識。

映画に登場するのは、巡洋艦 高雄  駆逐艦 雪風 響 夕風 欅

高雄は非常に画期的な形状をした重巡洋艦だった。

そして、幸運艦と呼ばれた、終戦まで沈まずに生き残った駆逐艦たち。

さらに、局地戦闘機「震電」。

これはB29を撃墜する為に設計された、全く新しい形状の戦闘機だ。

プロペラが機体の後ろについている未来的な形状の戦闘機。

これの試作機が完成したのが1945年の6月だったという。

日本に3機のみ残っていたうちの1機を改修してゴジラ退治に使用する事になる。

こういった兵器が登場してくる所も我々の心をくすぐる大きな要素だ。


局地戦闘機 震電


駆逐艦 雪風


巨大怪獣が現れて町を破壊するという荒唐無稽なおとぎ話、

これが、70年の時を経て、30と言う数の作品が作られ、一つの文化になったのだ。

ゴジラという怪獣が出て暴れ回る、というだけの縛りで、

何作もの作品が作られ続けた事はもう、日本が誇るべき文化ではないだろうか。

今後も世界中でゴジラ映画が愛され続ける事を願うばかりだ。



さて、本作のラストシーン、

山崎監督は次回作も自分が作る、と宣言する様なカットを入れてくれている。

ぜひぜひ、次回作も楽しみにしたいと思う。

そういうわけで、観終わって暫くしてからどんどんジワって来るゴジラ映画だ。

来週もう一回見に行こうかと思っている。

ゴジラの名曲をじっくり聞いてみてほしい



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