かわいひでとし日記
令和5年8月13日      深夜      心が敏感になる時間
  
20歳台の頃、時々、真夜中にクルマで西へ向かう事が良く有った。

夜中に1人でドライブするのが好きだった。

自分は小学生の時に伊豆に居た事が有るので、伊豆方面は馴染みが有り、

友達も居たので、大人になってからも良く、クルマで伊豆方面へ行っていた。

友達の所へ行った帰り道、夜中の国道135号線を1人で運転するのが好きだった。

若い時って、明日仕事が有る事など気にしないで夜更かしをする事が多かった。

夜中のドライブは心が敏感になって、感動したり考えを巡らせたりする事が出来る。


特に用事も無いのに、時々、夜中に西へ向かった。

だいたい小田原まで行く。

小田原から箱根ターンパイクに入り、一走りして東京に戻る。

この夜がずっと続けばいいのに、と思った。

夜明けが来るのが怖かった。



30歳台、40歳台の頃、夜中に歩く事が多かった。

高輪に有るプリンスホテル、その中にプリンスシネマという映画館が有る。

時々そこに、平日の夜遅く、映画を見に行っていた。

五反田に住んでいたので、そこから歩いて御殿山を昇った頂上にそれは有る。

ガラガラに空いている映画館で映画を見てから、また歩いて山を降りる。




芝浦ふ頭に住んでいる友達の家に遊びに行く時も、

夜の道を1人で歩いたものだった。

五反田から御殿山を超え降りるとそこは品川、

そこから斜めに海に向かって歩くと芝浦だ。

台風が近づいていた。

歩きながらメールで会話をした。

友達は台風を心配していたが、

大丈夫、東京に台風は来ない、

と返事をしたのだった。

自分の記憶で、物凄い暴風雨になる台風が東京に来たのは、

中学生の頃が最後だったのではないだろうか。

いつも、来る来ると言っても結局なんでもない事が多かった。

東京に近づくころには台風のスピードが上がっていて、あっと言う間に通り過ぎてしまう。

だから自分はいつも、大丈夫、東京には台風は来ない、と言っていた。

芝浦ふ頭に入ると目の前にレインボーブリッジが見える。

深夜のお台場は、あまり人の気配が無く、ただ自動的に点灯している光が見える、

無機的で静かな景色だった。


そういえば、もっと若い頃潜水夫の仕事をしていて、

東京湾の中央防波堤の仕事をしていた。

フジテレビなどが有るお台場の周りを囲む防波堤の工事をしていた。

この島は俺が作ったんだぞ、などと自慢していた。

芝浦ふ頭の友達の家からまた五反田まで歩いて帰る。

もうすぐ夜明けになる。

24時間営業のスーパーに寄って食べ物を買って帰る。

夜が明ける前に眠りにつく。

夜が明けてしまうのが本当にいやだった。


深夜の時間帯は心が敏感になる様な気がする。

深夜は時間と空間が交差する様な気がする。


思い出すのは小学生の頃、オモチャのヨットを海に流した時の事だ。

父親に買ってもらった、結構大きな、双胴のヨットだった。

これを海に流したらステキだろうなあと思ったのだった。

夏の夜、網代の海へそのヨットを流した。

ロウソクを灯して流そうと思ったのだけれど、風が有って消えてしまう。

暗い海にヨットを置くと、最初は近くでゆらゆら揺れていたけれど、

だんだん離れて行って、見えなくなった。


夏の夜になると、あのヨットの事を思い出す。

今でもきっと何処かの海に浮かんでいる様な気がする。

夏の大三角を見上げると、その下にあのヨットが居る様な気がする。

自分にとって深夜とは、現実逃避の時間帯であり、心が静かで敏感になる時間帯でもある。


夏の夜、心を敏感にして、夜明けを恐れながら心地よい思索の時間を持ってみてはどうでしょうか。

眠ってしまいのはもったいない。




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