かわいひでとし日記
思うこと、こころもち、脳内風景
2014. 10.22 理想の男
色々な人と話をしていると、多くの人が関心があるのは、
恋愛、お金、遊び、エンタメ、スポーツ、ゲーム、ファッション、
そんな感じですね。
人の道についての話など、全く関心を示さないんですね、みなさん。
でも、ファッションには関心有るのなら、道徳心を持ったかっこいい人になっ
て欲しいと思います。
自分の理想の男は粂寺さんという人です。その人は、
正義感が有って、頭が良くて、強くて、お茶目で、明るくて、楽しくて、エッチなんです。
中央教育審議会が小中学校の道徳を教科に格上げするように答申したのだそうですね。
今年度中に道徳に関する学習指導要領の改定案と教科書の検定基準を示して、
教科書を使った授業は2018年度から実施するのだとか、、、。
どんな授業をするのか解らないけれど、道徳が今まで教科外として週に1回だけ
だったというのにはびっくりする。
その結果がこの今の世の中なんだろうかな、、、。
親が教えるものでも有るのだが、、、。
新渡戸稲造の「武士道」のプロローグに書いてあった事をすぐ思い出します。
新渡戸さんがヨーロッパ人と話をしていて、
「日本の学校では宗教教育がない、とおっしゃるのですか?」
「宗教教育が無い!それではあなた方はどのようにして道徳教育を授けるのですか」
私は愕然としてすぐに答える事が出来なかった。なぜなら私が子供の頃に学んだ
人の倫たる道徳の教えは、学校で習ったものではなかったからである。
そこで、私は善悪や正義の観念を形成しているさまざまな要素を分析してみて初
めて、そのような観念を吹き込んだものは武士道だったことに気づいたのである。
「武士道」という本は、冒頭のこの部分だけ読めば良いと思うくらい大事な事が
書いてあると思う。
本編に書いてあることは、日本人なら、だいたいは知識としては知っている事です。
仁、義、礼、智、信
という様な儒教の教えであり、これは普遍の道徳観念ですね。
その他、立派なお侍さんとはこういうものだ、という事が書いて有る。
そうなんですよ、
日本人の道徳のお手本は「立派なお侍さん」なのだと思います。
歌舞伎を観ていると、立派なお侍さんが良く出てきますね。
仁義の為に命を差し出すと言う様な、そういうストーリーは多いです。
江戸時代は、歌舞伎という娯楽が道徳教育にもなっていたんですね。
「毛抜き」という芝居が有ります。
どういうストーリーか要約して書くと、なんじゃそりゃと言われてしまうくらい
ハチャメチャなストーリーなのですが、、、、
まあ、江戸時代のマンガみたいなもんですかね。
その主人公の粂寺弾正(くめでらだんじょう)という人は、俺の理想の男なんです。
頭脳明晰で、武道にも優れた文武両道で、正義感が強い人。
と、これだけでは当たり前なんですが、弾正さんは、とても人懐っこくて、
朗らかで、話上手で、ちょっとエッチで、
男も女もいけちゃうんです。
んで、エッチ過ぎて怒られたり、ふられたりしちゃうおちゃめなところも持っている。
そのうえ、かっこよくて、ファッションセンスも凄いんです。
黄色い足袋と緑を使ったファッションが凄くかっこよくて、初めて観た時は一目
ぼれしましたね。
写真は中村獅童さんの粂寺弾正。
道徳心が有って、頭が良くて、身体も強くて、明るくて、楽しくて、かっこ良くて、
さらにエッチで、と、これって理想の男ですよねー。
んで、男も女もいけちゃうってのがまた、いいですねーーー。
「毛抜き」
ある貴族の家で、お家乗っ取りを企む悪い家臣の陰謀で、お姫様が、髪の毛が逆立つという奇病にかかり、結婚をする事も出来ずにいた。その病気はなんと、お姫様の髪の毛に鉄製の櫛を差し、天井裏から忍者が磁石で吸い上げているのであった。そこへ訪問した粂寺弾正は、それを見破り、悪い家臣を退治してしまうのでした。
粂寺弾正が主人に面会する為に待っている時、どれ、髭でも抜こうかと、鉄製の毛抜きを取り出すと、毛抜きが立ち上がるので、天井に磁石が有ると気がつくのです。
待っている間、その家の若い息子が来ると、ちょっとエッチなセクハラをして怒られ、女中がお茶を持ってくるとまたセクハラして怒られてしまう粂寺弾正なのでした。
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